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暗さもジャズも

暗さもジャズも映画によく似ショールとる  星野立子

ジャズという言葉を俳句に詠み込むのは難しいと思う。一口にジャズと言ってもひどく広義だし、ジャズという言葉の持つ雰囲気やイメージのカッコよさだけで安易に使うとたちまち薄っぺらな句になっちゃう。例えば、

どれも口美し晩夏のジャズ一団  金子兜太

という句を初めて見たとき、何だかB級青春映画のサブタイトルみたいで笑ってしまった。今もこの句に対する印象はほぼ変わっていない。つまりジャズという言葉を充分に消化しきれてないためにどこか無理があるような気がする。ジャズという言葉のインパクトに句が負けちゃってるんじゃないか、と。

そこへ行くと立子の句は肩に力が入ることなく自然体。ジャズの流れる薄暗い店の洒落た感じが素直に伝わってくるし、ジャズという言葉と無理に格闘することなく程よく距離を置いている。映画の一シーンの中に紛れ込んでしまったような作者の感覚を上手く言い止めているような気がする。

さて、立子が入った店ではどんなジャズが流れていたのか。




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